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うつ病

気分が落ち込み、物事への興味がなくなり、何もする気になれない状態が長く続きます。イライラしたり、誰にも会いたくなくなったりと、徐々に家事や仕事などの日常生活にも支障をきたすようになります。このような症状が強くなると、消えたい、死にたいと考えるようになることも。眠れない、食欲がない、身体がだるい、肩こりがひどい、頭が痛いなどの身体症状が生じることがあります

うつ病の症状

精神面

原因もなく気分が落ち込む
不安が強い
喜怒哀楽の感情が薄れる
好きなものへの興味が薄れる
喜びを感じられなくなる
何となく淋しい、悲しい、涙が流れる
 

身体面

身体がだるく調子が悪い
疲れやすい
眠れない
食欲がない
痩せる
性欲がなくなる
頭が痛い
肩がこる
下痢、便秘

原因

最も多い発症のきっかけは強いストレスを感じることです。しかし、遺伝や脳の機能が要因となることもあり、子供から大人まで誰でもかかりうる疾患といえます。また、ストレスがかかっていても自覚がないなど、原因がはっきりとわからない場合もあります。昇進や引っ越しなど、一見関係ないように思えることが原因となることがあります。発症しやすい病前の性格は、真面目、他者につくす傾向が強い、などがよく知られています。

特徴

朝起きたときがもっとも調子が悪く、お昼過ぎから夜にかけて回復する日内変動と呼ばれる現象が生じることがあります。朝、学校や職場に行けず、周囲からは怠けていると誤解されやすいことも。気分の落ち込みよりも身体的な不調が目立つことがあります。このような場合、内科や婦人科、その他の診療科を受診される方が多く、改善が見られないまま精神科心療内科への受診が遅れてしまうことがあります。薬を自分の判断で中断したり、無理をして生活したりすると、再発しやすくなります。再発を繰り返すと、症状が悪化することがあります。

治療

まずは十分な休養をとることをおすすめします。うつ状態のときは、決断力の低下から、患者様自身が学校や会社を休もうとすることが難しいということがよくあります。それにより無理をして悪化してしまうこともあるため、患者様が治療に専念できるよう必要と判断した場合には医師が決断を示します。心理療法、必要な場合には適切な薬剤による治療も進めていきます。患者様の症状に合わせ、ご希望をききながら一緒に相談していきますのでご安心ください。なるべく少ない量で効果がみられる治療を目指し、副作用なども様子をみつつ調整していきます。漢方の取り扱いもございます。

経過

薬剤治療を始めた場合、効果が表れるまで2〜4週間かかります。一時的に症状が良くなっても約1年は内服を継続します。急に薬を中断すると症状が悪化してしまうからです。少しずつ量を減らしていくことにより再発のリスクを軽減することができます。半年ほどで約8割の方は症状の改善がみられます。多くの方は1〜2年ほどで薬の減量をしていきます。

うつ病と思われる方への周囲の関わり方

まずは受診を勧めることが大切です。本人は意欲がなく、自ら受診へ動けないことがあります。また、病気である自覚がなく、受診を嫌がる方もいらっしゃいます。早めの治療で楽になることを伝えるなど、周囲の協力が不可欠です。ご本人は怠けていると誤解されやすいため、周囲は責めたり不用意に励ましたりはせず、ご本人の気持ちに共感することが大事です。医師と協力し、忍耐強く回復を待ちましょう。治療として休養が必要だという理解をみんなで深めていきましょう。ご家族からのご相談も承ります。お気軽にご連絡ください。

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